XPLATFORM HTML5のコンパイル

概要及び注意事項

2012年2月のアップデートからCompileのスピード改善のためにServer Compile方式からLocal Compile方式に変更されました。つまり、従来には Serverでコンパイルしましたが、2012年2月のアップデートからはClient(PC)でコンパイルします。従来 Server Compile方式ではUX-StudioでCompileする *.xadl, *.xfdlなどをServerに転送し、Server Compileモジュールが転送されたファイルをコンパイルして *.jsファイルをServerにせいせいしました。但し、変更されたLocal Compile方式ではUX-Studioで Local CompileモジュールであるXHTML5Compiler.exeを呼び出して、このモジュールが *.xadl, *.xfdlなどをコンパイルして *.jsファイルをClientに生成します。Local Compileされたファイル名は、従来のServer Compile方式のファイル名と同じです。

Local Compile関連の重要事項を整理すると次のようです。

但し、XHTML5Compiler.exeは、UX-Studio92.exeが位置したフォルダ、つまり“C:\Program Files\TOBESOFT\XPLATFORM\9.2\”と同じ位置にある状態でこそUX-Studioでコンパイルを実行することができます。

但し、コンパイルされた結果物である *.jsなどは、Clientに保存されるためWebServerから実行可能な位置に手動で移動させる必要があります。もし、WebServerがClientで動作するとUX-Studioで結果物の位置をWebServerのパスに指定しても結構です。今後この部分は自動化する予定です。

コンパイル対象ファイル

コンパイル済みファイル

説明


LaunchProject.jsp

WebBrowserで実行する最初 HTMLファイル


QuickView.jsp

QuickView時に動作される

HTMLファイル

*.xadl

*.xadl.js

ADLファイル

*.xadl.debug.js

Debugging用ADLファイル

/Service /*.xfdl

/Service /*.xfdl.js

FDL(画面)ファイル

/Service/*. xfdl. debug.js

Debugging用FDL(画面)ファイル

__theme__/…/*.css

__theme__/…/*.css.js

Themeのcssファイル

__theme__/…/*.png,…

__theme__/…/*.png,…

Imageファイル、コンパイル時にファイル名の変更なし

XHTML5Compiler.exeの使用法

XHTML5Compiler.exeは、下記のオプションを使用してコンソールから直接実行が可能です。

XHTML5Compiler.exeのオプション

下記のオプションは、入力順と関係なく使用可能です。

オプション

説明

-A

(ADL)

コンパイルされるプロジェクトのXADLファイルのパスを指定するオプションです。

※ このオプションは、必ず入力する必要があります。

-O

(Output)

コンパイルされた結果ファイルが保存されるパスを指定するオプションです。

「-O」 オプションで入力されたパスが存在していない場合には、コンパイルの過程中に自動で生成されます。

※ このオプションは、必ず入力する必要があります。

-P

(Project)

コンパイルされるプロジェクト名を指定するオプションです。

「-P」 オプションで入力されたプロジェクト名は、「-O」オプションの入力値に追加で適用され、コンパイルされたファイルが保存される位置を決めることになります。

もし、「-P」オプションを入力しなかった場合、「-A」で入力されたXADLファイル名として自動指定されます。

-R

(RootPath)

コンパイルされるプロジェクトのルートパスを指定するオプションです。プロジェクト全体のコンパイルを実施する場合、「-R」で入力されたパスを基準にコンパイル対象ファイルを検索します。そして、コンパイルされた結果ファイルの保存パスも同じように「-R」で入力されたパスを基準に「-O」オプションの相対パスに保存されます。

もし「-R」オプションを入力しなかった場合、「-A」で入力されたXADLファイル名として自動指定されます。

※「-R」オプションの入力値は必ず「-A」で入力されるXADLファイルのパスと同一したり、上位パスに入力する必要があります。

-AO

(XADL Only)

コンパイルされたプロジェクトのXADLのみコンパイルする場合に使用されるオプションです。

「-A」オプションで入力されたXADLファイルのみをコンパイルします。

※「-AO」オプションはコンパイル追加オプションとして、「-S」、「-F」、「-T」オプションと並行して使用することができません。

-S

(ServiceID)

コンパイルされるプロジェクトの特定サービスパスのみをコンパイルする場合に使用されるサービス名オプションです。「-S」で入力されるサービス名は、必ずTypeDefinitionに定義されたサービスIDだけを使用する必要があります。

※「-S」オプションは、コンパイルの追加オプションで、「-F」オプションと併用して使用することができません。

-F

(Files)

コンパイルされるプロジェクト内の特定ファイルのみをコンパイルする場合に使用されるオプションです。「,」または、「 」として区分してファイルを複数入力することができます。

※「-F」オプションは、コンパイル追加オプションで、「-S」オプションと併用して使用することができません。

-T

(Themes ID)

コンパイルされるプロジェクト内の特定のテーマファイルのみコンパイルする場合に使用されるオプションです。

「,」または「 」で区切って複数のテーマIDを入力することができます。

※「-T」オプションはコンパイル追加オプションとして、「-AO」、「-S」、「-F」オプションと並行して使用することができません。

-L

(Log)

コンパイルの進行状況をログファイルで保存するオプションです。「-L」オプションを使用した場合には、コンパイルの所要時間が多少長くなることがあります。

-H

(Help)

XHTML5Compiler.exeでサポートされるオプションを知らせるヘルプのオプションです。

ヘルプは、コンソールウィンドウにのみ出力されます。

※「-H」オプションは、すべてのオプションに優先して適用されるため、他のオプションと併用して使用する場合、コンパイル動作は実施されません。

XHTML5Compiler.exeのオプション使用例

区分

使用例

ケース例

C:\TestCompile\TestCompile.xadlファイルを基準に、該当プロジェクトをコンパイルして、E:\ResultCompileに出力します。

コンソール入力

XHTML5Compiler.exe -P "TestCompile" -R "C:\TestCompile" -A "C:\TestCompile\TestCompile.xadl" -O "E:\ResultCompile"

出力結果

E:\ResultCompile\TestCompile\LaunchProject.jsp

E:\ResultCompile\TestCompile\QuickView.jsp

E:\ResultCompile\TestCompile\TestCompile.xadl.js

E:\ResultCompile\TestCompile\TestCompile.xadl.debug.js

E:\ResultCompile\TestCompile\_theme\…

E:\ResultCompile\TestCompile\Base\…

区分

使用例

ケース例

C:\TestCompile\TestCompile2.xadlファイルを基準に、該当プロジェクトをコンパイルして、E:\ResultCompileに出力します。

ただし、プロジェクトは、上記と同じ「TestCompile」です。

コンソール入力

XHTML5Compiler.exe -P "TestCompile" -R "C:\TestCompile" -A "C:\TestCompile\TestCompile2.xadl" -O "E:\ResultCompile"

出力結果

E:\ResultCompile\TestCompile\LaunchProject.jsp

E:\ResultCompile\TestCompile\QuickView.jsp

E:\ResultCompile\TestCompile\TestCompile2.xadl.js

E:\ResultCompile\TestCompile\TestCompile2.xadl.debug.js

E:\ResultCompile\TestCompile\_theme\…

E:\ResultCompile\TestCompile\Base\…

区分

使用例

ケース例

C:\TestCompile\ChildDir\TestCompile3.xadlファイルを基準に、該当プロジェクトをコンパイルして、E:\ResultCompileに出力します。

コンソール入力

XHTML5Compiler.exe -P "TestCompile" -R "C:\TestCompile" -A "C:\TestCompile\ChildDir\TestCompile3.xadl" -O "E:\ResultCompile"

出力結果

E:\ResultCompile\TestCompile\ChildDir\LaunchProject.jsp

E:\ResultCompile\TestCompile\ChildDir\QuickView.jsp

E:\ResultCompile\TestCompile\ChildDir\TestCompile3.xadl.js

E:\ResultCompile\TestCompile\ChildDir\TestCompile3.xadl.debug.js

但し、サービスを指定した場合、XADL、TypeDefinition、GlobalVariablesなどのプロジェクト情報はコンパイルしません。

区分

使用例

ケース例

C:\TestCompile\TestCompile.xadlファイルを基準に、該当プロジェクトをコンパイルして、E:\ResultCompileに出力します。

コンソール入力

XHTML5Compiler.exe -P "TestCompile" -R "C:\TestCompile" -A "C:\TestCompile\TestCompile.xadl" -S "Base" -O "E:\ResultCompile"

出力結果

E:\ResultCompile\TestCompile\Base\…

但し、特定ファイルを指定した場合XADL、TypeDefinition、GlobalVariablesなどのプロジェクト情報はコンパイルしません。

区分

使用例

ケース例

C:\TestCompile\TestCompile.xadlファイルを基準に、該当プロジェクトをコンパイルして、E:\ResultCompileに出力します。

コンソール入力

XHTML5Compiler.exe -P "TestCompile" -R "C:\TestCompile" -A "C:\TestCompile\TestCompile.xadl" -F "C:\TestCompile\Base\form1.xfdl" -O "E:\ResultCompile"

出力結果

E:\ResultCompile\TestCompile\Base\form1.xfdl.js

E:\ResultCompile\TestCompile\Base\form1.xfdl.debug.js

区分

使用例

ケース例

C:\TestCompile\TestCompile.xadlファイルを基準に、該当プロジェクトのDefault.xthemeのみコンパイルして、E:\ResultCompileに出力します。

コンソール入力

XHTML5Compiler.exe -P "TestCompile" -R "C:\TestCompile" -A "C:\TestCompile\TestCompile.xadl" -T "Default.xtheme" -Q "70432" -O "E:\ResultCompile"

出力結果

E:\ResultCompile\TestCompile\_theme_\Default\theme.css

E:\ResultCompile\TestCompile\_theme_\Default\theme.css.js

E:\ResultCompile\TestCompile\_theme_\Default\images\...