DatasetオブジェクトのデータをJSON（JavaScript Object Notation）形式で処理するためのレイアウトについて説明します。

Dataset JSON layout

Dataset JSONは下記の形式で構成します。

項目	必須
version	○
Parameters	✕
Datasets	✕

version

Dataset Layoutのバージョンを明記します。

"version" : "1.0",

Parameters

パラメータの値を明記します。

"Parameters":
[
	{"id": "ErrorCode", "value":0}, 
	{"id": "ErrorMsg", "value":""},
	{"id": "param1", "value":0}, 
	{"id": "param2", "value":"0", "type":"string"}
]

属性名	必須	説明
id	○	パラメータ名を指定します。 "ErrorCode", "ErrorMsg"項目は予約済みキーワードです。 "ErrorCode"項目を未設定にした場合、valueを0として処理します。 "ErrorMsg"項目を未設定にした場合、"ErrorCode"のvalueが 0であれば「SUCCESS」、それ以外の値であれば「FAILED」として処理します。
value	✕	Integer、Float、String
type	✕	データたタイプを指定します。 type 項目をご参照ください。

属性名

必須

説明

○

パラメータ名を指定します。

"ErrorCode", "ErrorMsg"項目は予約済みキーワードです。

"ErrorCode"項目を未設定にした場合、valueを0として処理します。

"ErrorMsg"項目を未設定にした場合、"ErrorCode"のvalueが 0であれば「SUCCESS」、それ以外の値であれば「FAILED」として処理します。

value

Integer、Float、String

type

データたタイプを指定します。

type 項目をご参照ください。

"ErrorCode", "ErrorMsg"項目は予約済みキーワードです。
"ErrorCode"項目を未設定にした場合は0として処理されます。
"ErrorMsg"項目を未設定にした場合、"ErrorCode"項目値が0であれば「SUCCESS」、それ以外の値であれば「FAILED」として処理されます。

Datasets

Datasetオブジェクトの情報を含む要素で、配列内のオブジェクト形式でDatasetを持ちます。

Dataset

1つのDatasetオブジェクトの情報を持つ要素で、Datasetオブジェクトの構造を表現するためのColumnInfoとDataset オブジェクトの実際のデータを持つRowsで構成されます。

項目		必須
id		○
ColumnInfo		○
	ConstColumn	✕
	Column	○
Rows		○

Dataset形式の詳細

Datasetの各項目について説明します。

id

"id":"inData"

属性名	必須	説明
id	○	Datasetオブジェクトのid属性値です。

ColumnInfo > ConstColumn

"ColumnInfo": 
{
	"ConstColumn": 
	[
		{"id":"ConstCol1", "value":10},
		{"id":"ConstCol2", "type":"string", "size":"256", "value":10},
		{"id":"ConstCol3"}
	]
}

属性名	必須	説明
id	○	DatasetオブジェクトでConst Column IDとして使用するID値です。
type	✕	データタイプを設定します。 type 項目をご参照ください。
size	✕	データの最大サイズを設定します。省略した場合、Typeによる臨界値として処理します。ただし、Typeが「STRING」である場合は255として処理します。
value	✕	固定値を設定します。未設定にした場合はundefinedとして処理します。

ColumnInfo > Column

"ColumnInfo": 
{
	"Column" : 
	[
		{"id":"Column0"},
		{"id":"Column1", "type":"string", "size":"256"},
		{"id":"Column2", "type":"string", "size":"256"}
	]
}

属性名	必須	説明
id	○	DatasetオブジェクトでColumn IDとして使用するID値です。
type	✕	データタイプを設定します。省略した場合、「STRING」として処理します。 type 項目をご参照ください。
size	✕	データの最大サイズを設定します。省略した場合、Typeによる臨界値として処理します。ただし、Typeが「STRING」である場合は255として処理します。
prop	✕	ColumnInfoオブジェクトのprop属性値を設定します。
sumtext	✕	ColumnInfoオブジェクトのsumtext属性値を設定します。

Rows

"Rows":
[
	{"_RowType_":"U", "Column0":"", "Column1":"zzz", "Column2":""},
	{"_RowType_":"O", "Column0":"", "Column2":""},
	{"_RowType_":"N", "Column0":"A", "Column1":"B", "Column2":""},
	{"_RowType_":"D", "Column0":"a", "Column1":"b", "Column2":"c"},
	{"_RowType_":"I", "Column0":"", "Column1":"", "Column2":""}
]

"Rows":
[
	{"Column0":"A", "Column1":"B"},
	{"Column0":"a", "Column1":"b", "Column2":"c"},
	{"Column0":"", "Column1":"", "Column2":""}
]

属性名	必須	説明
_RowType_	X	レコード形式を設定します。 N: Normal Record (Default) I: Inserted Record U: Updated Record D: Deleted Record O: Original Record (Update Recordの元のレコードです。）
<ConstColumn id>	X	ConstColumn値を設定します。
<Column id>	O	Column値を設定します。

属性名

必須

説明

_RowType_

レコード形式を設定します。

N: Normal Record (Default)

I: Inserted Record

U: Updated Record

D: Deleted Record

O: Original Record (Update Recordの元のレコードです。）

ConstColumn値を設定します。

Column値を設定します。

Rowデータは順序に意味を持ちます。
_RowType_ 属性値が「O」である場合は、1つ前のRowのOriginal rowを意味します。
1つ前の_RowType_属性値「U」である場合にのみ正常動作します。
_RowType_属性値が「O」であり、且つ1つ前のRowの_RowType_属性値が「U」以外の値である場合は、該当のRowは無視されます。また、1つ目のrowの_RowType_属性値が「O」である場合も、該当のRowは無視されます。

参考

type

Parameters、ConstColumn、Columnでtype項目値として使用できる値は下記の通りです。

Parameters、ConstColumnでは、未設定にすると、valueによってIntegerとFloatの場合はtypeがそれぞれ「INT」と「FLOAT」として処理され、それ以外の場合は「STRING」として処理されます。

Type	説明
STRING	文字列最大値はシステムで一度に割り当てられるサイズである2GBに制限されます。 Columnのサイズに関係なく最大値まで使用できます。
INT	整数（-2³¹ ~ 2³¹-1）
FLOAT, DECIMAL	実数（±2.2X10^-308 ~ ±1.7X10³⁰⁸）
BIGDECIMAL	実数（文字列として保存）（±10^-1056 ~ ±10⁺¹⁰⁵⁶）
DATE	日付 YYYYMMDD（-8192/01/01 ~ 8191/12/31）
DATETIME	YYYYMMDDHHmmssuuu（msec表示可能）
TIME	6桁のHHmmssuuu（msec表示可能）
BLOB	バイナリデータ

JSONの例題

{
	"version" : "1.0",
	"Parameters":
	[
		{"id":"ErrorCode", "value":0}, 
		{"id":"ErrorMsg", "value":""},
		{"id":"param1", "value":0}, 
		{"id":"param2", "value":"0", "type":"string"} 
	],
	"Datasets" :
	[
		{
			"id":"indata",
			"ColumnInfo": 
			{
				"ConstColumn": 
				[
					{"id":"ConstCol1", "value":10},
					{"id":"ConstCol2", "type":"string", "size":"256", "value":10},
					{"id":"ConstCol3"}
				],
				"Column" : 
				[
					{"id":"Column0"},
					{"id":"Column1", "type":"string", "size":"256"},
					{"id":"Column2", "type":"string", "size":"256"}
				]
			},
			"Rows":
			[
				{"_RowType_":"U", "Column0":"", "Column1":"zzz", "Column2":""},
				{"_RowType_":"O", "Column0":"", "Column2":""},
				{"_RowType_":"N", "Column0":"A", "Column1":"B", "Column2":""},
				{"_RowType_":"D", "Column0":"a", "Column1":"b", "Column2":"c"},
				{"_RowType_":"I", "Column0":"", "Column1":"", "Column2":""}
			]
		}, 
		{
			"id": "indata2",
			"ColumnInfo": 
			{
				"Column": 
				[
					{"id":"Column0"},
					{"id":"Column1", "type":"string", "size":"256"},
					{"id":"Column2", "type":"string", "size":"256"}
				]
			},
			"Rows":
			[
				{"Column0":"A", "Column1":"B"},
				{"Column0":"a", "Column1":"b", "Column2":"c"},
				{"Column0":"", "Column1":"", "Column2":""}
			]
		}
	]
}