モジュールプロジェクトを配布する際にユーザーが参考できるヘルプを一緒に配布できます。コンポーネントについた基本説明とプロパティ、メソッド、イベントの使い方を案内できます。
現在のバージョンでは、CHM(Compiled HTML)ファイル形式のヘルプのみサポートしております。本章では、簡単にCHMファイル形式のヘルプを生成し、配布する方法について説明します。
HTML Help Workshopをインストール
CHMファイルが生成できるツールは色々あります。そのうち、HTML Help Workshopは無料で提供され、簡単にCHMファイルを作成できます。
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下記リンク先にアクセスします。
https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=21138
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「Download」ボタンをクリックすると、表示されるファイルのリストから「htmlhelp.exe」ファイルを選択し、「Next」ボタンをクリックします。
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htmlhelp.exeファイルをダウンロードします。
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ダウンロードしたhtmlhelp.exeファイルを実行してHTML Help Workshopをインストールします。
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アプリリストでHTML Help Workshopを確認して実行します。
簡単なCHMファイルを作成
CHMファイルには目次、インデックスなどいろいろ設定できますが、今回の例題では1つのページのみを持つCHMファイルを生成します。
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プロジェクトを生成する場所に、予めHTMLファイルを生成します。
HTMLファイルは、PREタグを使用して簡単に構成し、Help.htmという名前で保存します。
<html> <body> <pre> SIMPLE MODULE - TwoMonthCalendar </pre> </body>
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HTML Help Workshopを実行します。
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メニューの「File > New」項目を選択し、生成するタイプは「Project」を選択します。
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生成ウィザードで他のはチェックせず、プロジェクトファイルパスのみ指定します。
プロジェクトが作成されると、Projectタブに基本情報が表示されます。
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Contentsタブを選択してコンテンツを追加します。
Contentsタブを選択すると、hhcファイルを新しく作成するかを聞きます。「Create a new contents file」項目が選択された状態で、「OK」ボタンをクリックします。
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右側のツールバーで「insert a page」を選択します。
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Entry title項目に「SIMPLE MODULE」と入力して、「Add」ボタンをクリックすると、ファイルを選択できるウィンドウが表示されます。「Browse」ボタンをクリックして、先ほど作成したHelp.htmファイルを選択します。
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Contentsタブに追加したページリストが表示されることを確認します。
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Projectタブを選択し、右側のツールバーから「Change project options」を選択します。
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OptionsウィンドウでTitle項目を入力し、Default file項目にHelp.htmファイルを入力します。
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メニューの「File > Compile」項目を選択すると、CHM ファイルを生成できます。
CHMファイル生成時に指定したファイルがない場合、エラーメッセージを出力します。
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生成されたCHMファイルを実行して、正常にコンテンツが表示されるか確認します。
モジュールプロジェクトにヘルプを追加
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Project Explorerタブで、Help項目の下に言語(CHN, ENG, JPN, KOR)フォルダを選択し、コンテキストメニューから「Import Help Files」を選択します。
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CHMファイルを選択して追加します。選択した言語フォルダに合わせてCHMファイルを追加することができます。
CHMファイルはOSで設定した言語によって、日本語、中国語、韓国語の場合は、該当のフォルダ配下にあるCHMファイルを実行し、その他の言語はENGフォルダ配下にあるファイルを実行します。
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nexacro studioでモジュールをインストールします。メニューの「Help > Help」にで、追加されたヘルプを確認することができます。
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Form画面にコンポジットコンポーネントを配置してからコンポーネントを選択し、F1キーを入力すると、モジュールヘルプが実行されます。