リリースノート - 1月定期バージョンアップ(2022/02/04)

バージョン情報

Product Version

21.0.0.500

File Version

2022.1.25.1

使用環境やブラウザ機能の違い、もしくは製品の制約によって発生する事象については、「製品制約事項」文書を参照してください。

製品制約事項

新規機能

  1. 既定ブラウザとして指定したWebブラウザを常に新しいウィンドウで開く機能を追加しました。(RP 93351、93572)

説明

  • 既定ブラウザのWebブラウザを常に新しいウィンドウで開く機能として、system.execDefaultBrowseメソッドにbNewWindowパラメータを追加しました。

  • bNewWindowパラメータはWindows NREでのみサポートします。

    • system.execDefaultBrowser( strUrl, [bNewWindow] )

      • strUrl:WebブラウザのURLを文字列として指定します。

      • bNewWindow:新しいウィンドウで開くかどうかをtrue/false(デフォルト値)として指定します。

  • 詳細については「Nexacro N Reference Guide」をご確認ください。

    • Misc. Objects > System > Method > execDefaultBrowser

  1. アプリケーションで保存した個人データ(PrivateProfile)を削除する機能を追加しました。(RP 93535、92574)

説明

  • アプリケーションで保存した個人データ(PrivateProfile)を削除するnexacro.removePrivateProfileメソッドを追加しました。

    • nexacro.removePrivateProfile( strKey )

      • strKey:削除対象の個人データのキー値を指定します。

  • 詳細については「Nexacro N Reference Guide」をご確認ください。

    • NexacroAPI > Method > removePrivateProfile

  1. ImageオブジェクトからBase64データのみ取得する機能を追加しました。(RP 92858)

説明

  • ImageオブジェクトからBase64データのみ取得する機能を追加し、SketchコンポーネントとX-APIの連携時の便利機能として利用することができます。

    • Image.getBase64String(onlydata)

      • onlydata:base64データのみ返すかどうかを指定します。

        true:base64データ

        false:Web標準のData URI形式のbase64データ(例:data:image/png;base64,データ)(デフォルト値)

  • 詳細については「Nexacro N Reference Guide」ご確認ください。

    • Script > Nexacro Objects > Image > Method > getBase64String

  1. nexacro studioでWREブートストラップを生成する際に、ローディング中にスプラッシュ画面を有効にする機能を追加しました。(RP 93477)

説明

  • WREブートストラップの生成時にスプラッシュ画面をデフォルトで追加してくれる機能です。nexacroモジュールがロードされる前まで表示するスプラッシュ画面として、基本提供されるサンプルのアニメーションコードが適用されます。

  • ネットワーク環境が不安定な場合にnexacroを実行するために必要なモジュールがローディングされる間にローディング中であることを知らせることができます。

  • 既存では別途用意したものを毎回追加する作業が必要でしたが、基本機能として提供するようになりました。

  1. [QuickCode] Controller Chain EditorおよびController Preview機能を追加しました。(RP 93080)

説明

  • Show View Information画面のController Preview

    • 画面の全体の流れが確認できるController Previewをドッキング・ウィンドウとして提供します。

    • nexacro studioのメニューより[QuickCode > Design > Show View Information]を選択すると、該当の情報が表示されます。


  • Controller Chain Editor

    • Controllerのプロパティ値の編集およびChain関係を表すController Chain EditorとControllerのFlowが確認できるPreviewとして提供し、複雑なControllerの全体の流れが確認できます。

    • nexacro studioのメニューより[QuickCode > Design > Controller Chain Editor]を選択するか、ツールバーやDesignフォーム上のポップアップメニューより該当のメニューを選択します。

  1. Fluid Layout機能を追加しました。(RP 93616、93618)


  • デバイスが多様化することによって、適用可能なWebページのサイズが自動的に再調整されるレスポンシブWebを実現するための方法として、フルイドレイアウト(Fluid Layout)機能をサポートします。

  • 既存のMLM機能により、アダプティブレイアウト(Adaptive Layout)をサポートします。

  • フルイドレイアウトとアダプティブレイアウトを利用し、レスポンシブレイアウト(Responsive Layout)を処理することができます。

  1. Environmentにグローバルホットキーを設定できる機能を追加しました。(RP 92207、93579)


  • Environmentオブジェクトにuserhotkeyプロパティを追加しました。

    • 「グローバルホットキーID=グローバルホットキー」形式で設定し、カンマで区切ることで複数のグローバルホットキーを登録することができます。

      • 例)Environment.userhotkey = “userkeyid01=USERKEY01[,userkeyid02=USERKEY02]”

    • グローバルホットキーは修飾キー(CTRL、ALT、SHIFT)と他のキーの組み合わせで指定し、複数の修飾キーを組み合わせることができます。各キーの組み合わせは「+」記号を使用します。

    • ホットキーの優先順位は下記の通りです。

      • Environment.userhotkey > accessibility hotkey > Component hotkeyの順に処理します。

  1. スクロール可能なコンポーネント(Grid/ListView Cell ComboList、ListBox、Combo、 FileUpload)に対してPageDown、PageUpのKey Actionを追加しました。(RP 93498)


  • スクロール可能なコンポーネントにページ単位のスクロールをサポートするKey Actionを基本機能として追加し、ユーザビリティを改善しました。

ListBox

  • Default Key Action

    • PageDown/PageUpキーによりページ単位の垂直スクロール移動および選択機能を提供します。

    • Home/Endキーにより最初のアイテム、最後のアイテムへの移動および選択機能を提供します。

  • Accesibility Key Action

    • PageDown/PageUpキーによりページ単位の垂直スクロール移動機能を提供します。

    • Home/Endキーにより最初のアイテム、最後のアイテムへの移動機能を提供します。

    • Spacekキーによりアイテムの選択機能を提供します。

Comboのポップアップ

ListBoxControl

  • Default Key Action、Accesibility Key Action

    • PageDown/PageUpキーによりページ単位の垂直スクロール移動機能を提供し、その際に移動先の項目に「mouseover Status」が適用され、Enterキーの入力時に値が選択されます。

    • type = "dropdown"の場合、Home/Endキーの動作を追加でサポートします。

FileUpload

  • Default Key Action、Accesibility Key Action

    • PageDown/PageUpキーによりページ単位の垂直スクロール移動機能を提供します。

Grid/ListView Cell上の

Comboのポップアップ

ListBoxControl

  • Default Key Action、Accesibility Key Action

    • PageDown/PageUpキーによりページ単位の垂直スクロール移動機能を提供し、その際に移動先の項目に「mouseover Status」が適用され、Enterキーの入力時に値が選択されます。

    • Cell.combotype = "dropdown"の場合、Home/Endキーの動作を追加でサポートします。

  1. nexacro studioのMetaInfoでのdisplayinfoの適用およびモジュール・デベロッパーでのdisplayinfoの設定をサポートする機能を追加しました。(RP 93605)


  • nexacro studioで特定のプロパティによって関連プロパティの状態(enable、disable)をコントロールできる機能を追加しました。

    • Propertyタグのdisplayinfoプロパティ追加

    • displayinfoスペック追加

  • MetaInfo情報を通してサポートします。

  • モジュール・デベロッパーにて該当の情報を入力する機能を追加しました。

変更機能

  1. QuickCode関連のエディターの機能を改善しました。(RP 93802)


  • QuickCode関連のエディターの機能改善

    • Type Definitionでmodel typeとしてサービスを登録した後に再読み込みを行うと、下位アイテムが展開された状態で表示するように改善しました。

    • View Templateの一覧を確認する際に、以前のGenerate履歴がある場合には該当の画面が選択された状態で表示し、Generate履歴がない場合にはView Template一覧が展開された状態で表示するように改善しました。

    • EditTypeが「ViewObjList」であるUser Attributeの編集時に、プルダウンより選択でいるように改善しました。

    • View Layout EditorでCellを選択する際にプロパティリスト上のfieldlistプロパティにIDとLabelが両方とも表示されるように改善しました。

    • QuickCodeパネルのView Templateタブのメニューに「Copy Full Path」項目を追加しました。

  1. Quick Codeの表記をQuickCodeに変更しました。(RP 93556)

説明

変更前

Quick Code

変更後

QuickCode

  1. asyncでトランザクションを実行した際の大容量データの処理件数を増やすために内部処理方式を改善しました。(RP 93365)


  • 大容量トランザクションの性能改善

    • 非同期通信でトランザクションを行う際の大容量の通信データの処理件数を増やすために、内部の通信方式を改善しました。(処理性能との関連性はありません。)

    • SSVの場合に処理件数の改善が確認できました。

  • 環境ごとの性能改善内容

    • IE:XMLHttpRequest + 大容量データが処理可能なMSStreamReaderによって、大容量データの処理件数が増加しました。

    • IE以外の最新ブラウザ、iOS NRE:Fetch APIによって、大容量データの処理件数が増加しました。

    • Windows NRE、Android NRE:内部機能の改善によって、大容量データの処理件数が増加しました。

エラー修正

基本コンポーネント / オブジェクト

ExcelExportObject

RP

説明

93959

ExcelExportObjectオブジェクトのexportDataExメソッドの実行時に2つ以上のシートを作成した場合、1つ目のシートにのみスタイルが適用される不具合を修正しました。

93958

GridコンポーネントのCellオブジェクトのdisplaytypeプロパティ値としてexprを用いた値を指定している場合、ExcelExportObjectオブジェクトでエクスポートを行う際にdisplaytypeプロパティ値が適用されない不具合を修正しました。

FileDownload/FileDownTransfer

RP

説明

93961

外部のHTMLページよりwindow.openメソッドで起動しているnexacroアプリケーションでFileDownloadコンポーネントのdownloadメソッドを実行した場合、 HTMLページ側でファイルダウンロードが発生する不具合を修正しました。

FileUpload/FileUpTransfer

RP

説明

93464

FileUpTransferオブジェクトでファイルアップロードを実行し、JSON形式でレスポンスを受け取る場合、 onsuccessイベントの発生時にDatasetの数が0ではスクリプトエラーが発生し、2つ以上ではデータが上書きされる不具合を修正しました。

Spin

RP

説明

93214

Spinコンポーネントのspinupbutton、spindownbuttonをクリックする際にソフトウェアキーボードが勝手に表示・非表示される不具合を修正しました。(WREで発生したエラーです。)

WebBrowser

RP

説明

93698

WebBrowserコンポーネント内に表示しているWebページにて、Bodyタグのcontenteditable属性値が「true」である場合、テキストの編集時にソフトウェアキーボードが表示されている状態で画面のスクロースができない不具合を修正しました。(Android NREで発生したエラーです。)

93472

WebBrowserコンポーネント内に表示しているWebページからnexacro側へ情報を渡す際に初回ではonusernotifyイベントが発生しない不具合を修正しました。(iOSで発生したエラーです。)

その他(コンポーネント / オブジェクト)

RP

説明

93849

ServiceのCacheLevelを「session」もしくは「static」に設定している場合、該当のServiceに対してtransactionメソッドを繰り返し実行すると、スクリプトエラーが発生する不具合を修正しました。(Android、Windows NREで発生したエラーです。)

93419

nexacro.Decimalオブジェクトの生成時にパラメータ値として空白文字を指定している場合、NaNで処理される不具合を修正しました。

空文字列もしくは空白文字を指定している場合は0で処理します。

93382

93403

Datasetオブジェクトのprogressloadプロパティ値が「true」である場合、transactionメソッドの実行後のデータが正しく処理されない不具合を修正しました。

93394

Datasetオブジェクトのuseclientlayoutプロパティ値が「true」である場合、transactionメソッドの実行後のデータが正しく処理されない不具合を修正しました。

DeviceAPI

RP

説明

93763

AudioPlayerコンポーネントのloadメソッドのstrUrlパラメータ値として「%USERAPP%」が含まれたパスを指定すると、ファイルが見つからない不具合を修正しました。(Android NREで発生したエラーです。)

アクセシビリティ

RP

説明

93677

Spinコンポーネントにフォーカス移動時に2回読み上げるを修正しました。(Chrome、Edgeで発生したエラーです。)

93643

Staticコンポーネントにフォーカス移動時にtextプロパティ値と一緒に任意のRole情報を読み上げる不具合を修正しました。(Chrome、Edgeで発生したエラーです。)

93642

GridコンポーネントのHead Cellにフォーカス移動時にtextプロパティ値と一緒に任意のRole情報を読み上げる不具合を修正しました。(Chrome、Edgeで発生したエラーです。)

QuickCode

RP

説明

93427

- Viewコンポーネントのidプロパティを変更した後、Invisible Objectウィンドウで表示されるViewコンポーネント内のDatasetオブジェクトのテキストにて変更後のIDが適用されない不具合を修正しました。

- Model状態によってModel情報が表示されない不具合を修正しました。

- Model情報が見つからなかった場合、View Regenerationメニューが活性化する不具合を修正しました。

- メニューよりQuickCodeの下位項目の一部で、メニュー名が見切れる不具合を修正しました。

- Project Explorerよりmodel typeのサービスを選択した後にコンテキストメニューでCopy Full Pathを選択すると、パスがコピーされない不具合を修正しました。

- View Generation Wizard画面を起動した際に、Previewイメージが4K解像度では小さい比率で表示される不具合を修正しました。

- View Generation Wizard画面を起動した際に、選択していないFieldがPreviewイメージに含まれる不具合を修正しました。

nexacro studio

RP

説明

93740

Sourceタブでソースコードを修正して保存する作業を繰り返すと、nexacro studioが異常終了する不具合を修正しました。

93686

Environmentスクリプトを作成して一旦プロジェクトを閉じた後に、 Environmentスクリプトを作成していない他のプロジェクトを開いてGenerateを実行すると、以前開いたプロジェクトのEnvironmentスクリプトが反映される不具合を修正しました。

93664

nexacro studioのHelp画面が既に表示されている状態でF1キーを入力すると、別のウィンドウとしてもう1つ表示される不具合を修正しました。

93649

メニューより[Deploy > Packing]を起動し、設定項目がデフォルト値のままの状態でEnterキーによりPackingを行った場合、Packing開始直後に止まる不具合を修正しました。

93638

プロパティリストにて、Positionのleft、top、right、bottom、width、heightプロパティの単位選択のプルダウンを開いてから閉じた後にプロパティ値をダブルクリックすると、値が0に設定される不具合を修正しました。

93519

Screenのtypeプロパティを「desktop」とそれ以外の値の両方とも設定している場合、Nexacro Emulator画面でScreen項目をデスクトップからモバイルへ変更すると、表示画面のサイズがScreen情報に合わせて切り替わらない不具合を修正しました。

93533

サポートしないonmousewheelイベントを削除しました。

nexacroモジュール・デベロッパー

RP

説明

93559

nexacroモジュール・デベロッパーのMetaInfo Editorにて、一部のツールチップのテキストが正しく表示されない不具合を修正しました。

その他

RP

説明

93684

93685

コマンドプロンプトでnexacrodeploy.exeの実行時に表示されるメッセージが文字化けする不具合を修正しました。(日本語、中国語の場合に発生したエラーです。)

ヘルプ内容の修正および追加

RP

説明

93465

ヘルプの項目のSketchコンポーネントのsaveSketchメソッド説明にて、strFormatパラメータに対してiOS/iPadOS NREでサポートするフォーマットの説明を補完しました。

93438

ヘルプの項目のEnvironment.servicesプロパティの説明を補完しました。

93616

新規機能のFluid Layoutの追加に伴い、 下記のプロパティを追加しました。

  • Form > Objects > Layout

- initvalueid

- type

- spacing

- horizontalgap

- verticalgap

- flexwrap

- flexmainaxisalign

- flexcrossaxisalign

- flexcrossaxiswrapalign

- tabletemplate

- tabletemplatearea

- tabledirection

- tablecellalign

- tablecellincompalign


  • 対象コンポーネント:Button、Calendar、CheckBox、Combo、Edit、FileDownload、FileUpload、GoogleMap、Graphics、Grid、GroupBox、ImageViewer、ListBox、ListView、MaskEdit、Menu、Plugin、ProgressBar、Radio、Sketch、Spin、Static、TextArea、VideoPlayer、WebBrowser、WebView、Div、Tab、View

- flexgrow

- flexshrink

- layoutorder

- tablecellarea

93535

92574

ヘルプの項目のNexacroAPIにremovePrivateProfileメソッドを追加しました。

93498

ヘルプの項目のListBox、Combo、FileUploadコンポーネントのBasic Key Action、Accessibility Key ActionにActionの説明を追加しました。

93351

ヘルプの項目のsystem.execDefaultBrowserメソッドにbNewWindowパラメータの説明を追加しました。

92858

ヘルプの項目のImageコンポーネントのgetBase64StringメソッドにbOnlydataパラメータの説明を追加しました。

92207

ヘルプの項目のEnvironmentオブジェクトにuserhotkeyプロパティ、onuserhotkeyイベントを追加しました。

ヘルプの項目にnexacro.EnvironmentUserHotkeyEventInfoオブジェクトを追加しました。

ヘルプの項目のEnvironmentオブジェクトのonaccessibilitykeyイベントの説明を修正しました。

93533

サポートしないonmousewheelイベントを削除しました。