リリースノート - 12月定期バージョンアップ(2022/01/07)

バージョン情報

Product Version

21.0.0.400

File Version

2021.12.21.1

使用環境やブラウザ機能の違い、もしくは製品の制約によって発生する事象については、「製品制約事項」文書を参照してください。

製品制約事項

変更機能

  1. 製品版として提供される圧縮ファイル内部のファイル構成を変更しました。(RP 93510)

説明

  • 重複する項目を除去し、全体のファイルサイズを軽量化しました。

    • NREインストーラのzipファイルを除去しました。

    • 「NexacroN_Windows_YYYYMMDD_1.zip」ファイル内のSDKのインストーラを除去しました。

    • 「NexacroN_Windows_YYYYMMDD_1.zip」ファイル内のnexacro studioのインストーラを外出しして1つのzipファイルにしました。

変更前

変更後

  1. Gridコンポーネントのautosizingtypeプロパティを「row」もしくは「both」に設定している場合の動作方式を変更することで性能改善を行いました。(RP 93309)

説明

変更前

  • GridとバインドしているDatasetのロード時に全てのrowに対してサイズを一括で計算して処理しているため、大容量の場合は負荷がかかります。

変更後

  • GridとバインドしているDatasetのロード時に画面上に見えるrowに対してサイズを計算します。

  • 画面上に見えない領域のデータは、スクロール移動時に見える領域に入った時点で計算して表示します。

  • 一度計算したrowはデータが変更されない限り再計算を行いません。また、全てのrowが計算された場合、データが変更されるまで再計算を行いません。

  • スクロールバーのtrackボタンによるtracking時には計算せずに、tracking中しばらく止まった時点もしくはrackend時点で計算して反映するため、cellのサイズが変更される状況が見えます。

  • モバイル環境でも同じく、フリック時には計算せずに、フリックが止まる時点で計算して反映します。

    • ただし、キーボードやマウスホイールによるスクロールの場合は毎回計算して表示します。


  • 関連APIの変更有無:

    • Grid.getCellRectメソッド、getSubCellRectメソッド - 戻り値の変更あり

      • まだ計算されていないcellは計算されていないままrectを返します。

    • Grid.getRealRowSizeメソッド、getRealRowFullSizeメソッド - 戻り値の変更なし

  1. Androidアプリのビルド時にtargetSdkVersionによってファイルが異なる場所に保存されるように変更されました。(RP 93426)

説明

変更前

  • exportPDF

    • Android NRE:/storage/emulated/0/


  • saveToImageFile

    • Android NRE:/storage/emulated/0/

変更後

  • exportPDF

    • targetSdkVersion 29以下:/storage/emulated/0/

    • targetSdkVersion 30以上:/storage/emulated/0/Documents/


  • saveToImageFile

    • targetSdkVersion 29以下:/storage/emulated/0/

    • targetSdkVersion 30以上:/storage/emulated/0/Pictures/

エラー修正

基本コンポーネント / オブジェクト

Calendar

RP

説明

93009

localeプロパティを「zh_CN」に設定しているCalendarコンポーネントのweekitemが日本語で表示される不具合を修正しました。

Edit

RP

説明

93560

autoskipプロパティ値が「true」であり、且つmaxlengthプロパティが設定されているEditコンポーネントにて、maxlengthプロパティ値より長い文字列を入力すると、フォーカス移送先のコンポーネントのテキスト編集領域の方に値が入力されてしまう不具合を修正しました。(Chrome、Edgeで発生したエラーです。)

93441

autoselectプロパティ値が「true」であるEditコンポーネントにフォーカス移動してテキストを入力する場合、先頭の1文字が入力されない不具合を修正しました。(21.0.0.200以降のバージョン、且つWREで発生したエラーです。)

ImageViewer

RP

説明

93566

stretchプロパティを「fixaxpectratio」に設定している場合、画像が設定値通りに表示されない不具合を修正しました。(Android NREで発生したエラーです。)

ListView

RP

説明

93603

ListViewコンポーネントのbandexpandtypeプロパティを「expand」もしくは「accordion」に設定している場合、Detail bandの背景色が適用されない不具合を修正しました。

MaskEdit

RP

説明

93399

typeプロパティ値が「string」であるMaskEditコンポーネントにて、maskcharプロパティ値として2つ以上の文字を指定している場合、該当の文字が全てマスク文字の位置に表示される不具合を修正しました。(maskcharプロパティ値として2つ以上の文字を指定している場合には先頭の1文字のみ反映されるように修正しました。)

93036

下記の通りに設定しているMaskEditコンポーネントにて、中国語IMEモードで英文字が入力されてしまう不具合を修正しました。(Chrome、Edgeで発生したエラーです。)

  • type = "string"

  • format = "@@-@@"

  • autoselect = true

Sketch

RP

説明

93540

線が描画されない不具合を修正しました。(Android NREで発生したエラーです。)

93213

タッチ操作で線を書いた後、undoメソッドを実行してから再度線を書く場合、描画されない不具合を修正しました。(WREで発生したエラーです。)

その他(コンポーネント / オブジェクト)

RP

説明

93431

transactionメソッドのnDataTypeパラメータ値として「3」(JSON形式)を指定して、strArgumentパラメータ値として2つ以上の引数を指定している場合、不正なデータが送信される不具合を修正しました。

93346

Environmentオブジェクトのtabkeycirculationプロパティを「frame,cycle」に設定している場合、Tabキーもしくは方向キーによるフォーカス移動時にフレーム間の移動ができなかったり、飛ばしてしまう不具合を修正しました。

93221

スクリプトにより動的に設定したDSColChangeEventInfoオブジェクトのnewvalueプロパティ値が反映されない不具合を修正しました。

93211

Environmentオブジェクトのenabletoucheventプロパティ値が「true」である場合、Gridコンポーネントのtreeitembuttonのタッチによりツリーの開閉が操作できない不具合を修正しました。

93515

ステップ機能(画面分割)を使用しているFormにて、テキスト編集領域を持つコンポーネントにキャレットがある状態で、スワイプ操作により他のstepindex画面に移動した後にソフトウェアキーボードで値を入力すると、元のstepindex画面に移動しないか、元のstepindex画面には移動するもののstepselectorが変更されない不具合を修正しました。(iOSで発生したエラーです。)

nexacro studio

RP

説明

93611

Option画面でSDKを変更した後にも変更前のSDKバージョンのヘルプが表示される不具合を修正しました。

93501

XCSSの編集時にGridCellControlの-nexa-background-oddプロパティ値として「linear-gradient」を指定している場合、generate時に不正な値でCSSファイルが生成される不具合を修正しました。(IE10、IE11、ChromeのCSSファイル生成時に発生した不具合です。)

93414

Applicationスクリプト内で、includeしたxjsファイルのコードに依存する処理を記述している場合、QuickViewモードで実行時にスクリプトエラーが発生する不具合を修正しました。

その他

RP

説明

93530

classキーワードの次にclass名を指定せずにextendsキーワードを記述している場合、スクリプトエラーが発生する不具合を修正しました。(nexacro studioのOption画面にて、Script > Versionの設定値が「ECMAScript 2015」である場合に該当します。)

記述例)this.TestClass = class extneds SuperClass

93457

DeviceAdaptorオブジェクトでnexacro._loadExtensionLibrary、nexacro._addExtensionModuleメソッドのパラメータ値として拡張子のないファイル名を指定している場合、強制的に「.dll」拡張子付きのファイル名で処理される不具合を修正しました。(Windows NREで発生したエラーです。)

ヘルプ内容の修正および追加

RP

説明

93458

ヘルプの項目のsystem.execShellメソッドの説明を補完しました。

93411

ヘルプの項目のLiteDBStatementオブジェクトのexecuteQuery、executeUpdateメソッドにて、Return値に関する説明の誤記を修正し、実行結果に関する説明を補完しました。

ヘルプの項目のLiteDBEventInfoオブジェクトのreturnvalueプロパティの説明の誤記を修正し、補完しました。

93426

ヘルプの項目のsystem.exportPDF、system.saveToImageFileメソッドの実行時の保存パスに関する説明を補完しました。

93309

ヘルプの項目のGridコンポーネントのautosizingtypeプロパティの説明を補完しました。