Auto Recover
Tools > OptionsメニューでAutoRecover機能の使用の設定と時間を設定すると、UX-Studioで編集するファイルを設定した時間単位で臨時ファイルに保存する機能を実行します。
ファイルの編集中にUX-Studioが正常に終了せず、編集中だったプロジェクトを開くと、臨時ファイルを確認して復旧させるかを問うメッセージがポップアップします。
AutoRecoverは復旧対象リストをリストとして表示し、該当のファイルを編集時に保存された臨時ファイルを使って復旧します。
Use user-defined metadata
開発者は、カスタムメタデータ機能を利用して、事前に定義しておいた用語データをUX-Studioでサーバーから呼び出して使用することができます。規模が大きいプロジェクトであるほど使用する用語の量が膨大なので、この機能を活用すれば開発時に発生する可能性がある用語の使用に関する混乱を減らすことができます。
Tools > Options > Environment > Business Serviceメニューからカスタムメタデータ機能の使用有無を設定することができ、サーバーに提供する用語データを各コンポーネントのtextプロパティで簡単に選択して設定することができます。
UX-Studioでカスタムメタデータ機能を使用するには、次の3つのステップに従います。
メタデータファイル作成
サービス登録
オプション設定
メタデータファイル作成
カスタムメタデータ機能を提供するためには、アプリケーションサーバーに必ずサービスデータセットファイルとモデルデータセットファイルを配置する必要があります。サービスデータセットファイルは、どのようなサービスを提供するかについてのメタ情報ファイルであり、モデルデータセットファイルは、実際の用語データを含むファイルです。
次の[表]は、サービスデータセットファイルに含まれる必要があるカラム情報です。
Column ID | 説明 | |
---|---|---|
1 | domain | 呼び出すモデルが含まれているドメイン名(metadataに固定) |
2 | model | 呼び出すモデル名(metadataに固定) |
3 | description | モデルに関する説明 |
4 | datasource | モデルが使用するデータソース名 |
上記[表]のカラム情報を参照して、以下の例のようにサービスファイルを作成します。ファイル名は、提供する情報に合わせて適切に作成します。(下記の例では、termServiceList.jspにします。)ここでdomain、modelカラムの値は、metadataに明示しなければ正常に動作するのでご注意ください。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <Root xmlns="http://www.tobesoft.com/platform/dataset" ver="5000"> <Parameters> <Parameter id="ErrorCode" type="int">0</Parameter> <Parameter id="ErrorMsg" type="string">success</Parameter> </Parameters> <Dataset id="termService"> <ColumnInfo> <Column id="DOMAIN" type="string" size="255"/> <Column id="MODEL" type="string" size="255"/> <Column id="DESCRIPTION" type="string" size="255"/> <Column id="DATASOURCE" type="string" size="255"/> </ColumnInfo> <Rows> <Row> <Col id="DOMAIN">metadata</Col> <Col id="MODEL">metadata</Col> <Col id="DESCRIPTION">description</Col> <Col id="DATASOURCE">DB</Col> </Row> </Rows> </Dataset> </Root>
サービスデータセットファイルを作成した後は、モデルデータセットファイルを作成する必要があります。モデルデータセットファイルには、outputデータセットとmetadataデータセットの情報を必ず記述する必要があります。outputデータセットは、UX-Studioに提供するデータセット情報を含んでおり、metadataデータセットは、実際の用語情報を含んでいます。
次の[表]は、モデルデータセットファイルに含まれる必要があるカラム情報です。
Column ID | 説明 | |
---|---|---|
1 | name | データ名 |
2 | type | データタイプ |
3 | description | データに関する説明 |
次のXMLコードは、モデルデータセットファイルの内容であり、本例では、termServiceModelData.jspとして使用します。
<?xml version='1.0' encoding='utf-8'?> <Root xmlns='http://www.tobesoft.com/platform/Dataset' ver='5000'> <Parameters> <Parameter id='svcid' type='string'></Parameter> <Parameter id='ErrorCode' type='int'>0</Parameter> </Parameters> <Dataset id='output'> <ColumnInfo> <Column id='name' type='STRING' size='50'/> <Column id='type' type='STRING' size='50'/> <Column id='description' type='STRING' size='256'/> </ColumnInfo> <Rows> <Row> <Col id='name'>metadata</Col> <Col id='type'>dataset</Col> <Col id='description'>metadata</Col> </Row> </Rows> </Dataset> <Dataset id='metadata'> <ColumnInfo> <Column id='Eng_NM' type='STRING' size='50'/> <Column id='NM' type='STRING' size='50'/> <Column id='DESC' type='STRING' size='256'/> </ColumnInfo> <Rows> <Row> <Col id='ENG_NM'>VCSG_AFST_DSB_TAM</Col> <Col id='NM'>VISA-CASH</Col> <Col id='DESC'>加盟店支給総額</Col> </Row> <Row> <Col id='ENG_NM'>VCSH_PCHCM_FE</Col> <Col id='nm'>VISA-CASH</Col> <Col id='DESC'>加盟店契約社の手数料</Col> </Row> <Row> <Col id='ENG_NM'>VCSH_IS_CO_FE</Col> <Col id='NM'>VISA-CASH</Col> <Col id='desc'>発行手数料</Col> </Row> <Row> <Col id='ENG_NM'>VCSH_USE_TAM</Col> <Col id='NM'>VISA-CASH</Col> <Col id='DESC'>手数料総額</Col> </Row> </Rows> </Dataset> </Root>
上記のプロセスを通してサービスデータセットファイル(termServiceList.jsp)とモデルデータセットファイル(termServiceModelData.jsp)を作成したら、UX-StudioでURLにアクセスできるようにアプリケーションサーバーに両方のファイルを配置します。
カスタムメタデータのデータセットファイルを作成する場合にUX-Studioで一時的にデータセットコンポーネントを一つ生成してDataset Contents Editorで内容を作成した後に作成された結果のSourceをコピー/貼り付けすると簡単に作成が可能です。
サービス登録
カスタムメタデータ情報をアプリケーションサーバーから受信するためには、UX-Studioにサービスとして登録されている必要があります。
サービスを新規に登録するためには、TypeDefinitionでEditに入ります。
Edit TypeDefinitionポップアップが表示されたらServicesタブに移動し、[Add]ボタンをクリックします。
Add Service Groupポップアップが表示されたら、次の[表]を参照して、新たにサービスを登録します。
Service ID | サービス名 |
---|---|
Service Type | サービスタイプ(metadataを選択) |
Service URL | サービスパス(httpを含むURLを入力して、最後に「/」を入力) |
Search Column | Textプロパティの選択ウィンドウで、検索速度を向上させるためにtext検索範囲として使用するカラムの名前。複数のカラムを入力時には、カラムの区分を「;」(セミコロン)にしており、何も入力しない場合には、すべてのカラムを対象に検索します。 |
すべての項目を入力した後、[OK]ボタンをクリックすると、新しいサービスが登録されていることを確認することができます。次に、以下の[図]のようにServiceListとDatasetLayoutを入力した後、[OK]をクリックします。
ServiceList | サービスに関する情報が含まれているサービスデータセットファイル名 |
---|---|
DatasetLayout | モデルに関する情報を含んでいるモデルデータセットファイル名 |
それにより、次の[図]の左のように登録されたサービス名が表示され、それを選択した後リフレッシュします。サービスをリフレッシュすれば、以下の[図]の右のようにサービスに属しているモデルが表示され、そのモデルを選択して、再度リフレッシュします。
サーバーにServiceListファイルとDatasetLayoutファイルがサービスURLに位置しており、サービスが正常に登録されている場合、以下の[図]のようにProject Explorerウィンドウにサービスとモデルがロードされたことを確認できます。
オプション設定
Tools > Options > Environment > Business ServiceのUse user-defined metadata オプションを適用すると、各コンポーネントのtext プロパティにある拡張ボタンを利用して、用語データを選択して使用することができます。
使用方法
上記のプロセスを完了したことで、カスタムメタデータ機能を使用する準備が完了しました。UX-Studioでこれを使用するには、まずフォームにコンポーネントを作成して配置します。そして、次の[図]のようにコンポーネントを選択した後、Propertiesウィンドウでtextプロパティを選択します。
textプロパティの横に新しくできた拡張ボタンを押すと、次の[図]のようにMetadataポップアップが表示されます。
適切な用語を選択し、OKボタンを押します。下の[図]のようにコンポーネントのtextプロパティに用語が適用されていることを確認します。